腋窩多汗症の治療
- 2024年5月21日
暑くなってきて、半袖を着る機会も増えてきました。今回は腋窩の多汗症の治療についてガイドラインに沿ってご紹介したいと思います。
i) 抗コリン外用薬(保険適用あり, 1-2ヶ月で1500円程度):エクロックゲル、ラピフォートワイプ。効果がやや弱い。
ii) 20%塩化アルミニウム外用薬(保険適用外, 2-3ヶ月で1200円):当院で取り扱いあり。皮膚のかぶれに注意。
iii) ボトックス(当院では自費治療, 3ヶ月で2万円):50単位/片わき。
いずれも推奨度B「行うよう勧められる」(エビデンスあり)ですので、効果が認められている治療法です。ボトックスは片わき12ヶ所ずつくらい浅く注射しますので、注射が苦手な方はちょっと辛いかもしれません。あと値段が高いのがネックですかね。
まずはi)ないしii)の外用薬で治療して、効果不十分であればボトックスを検討するといったところでしょうか。脇の汗は止めることができますので、お悩みの方はぜひご相談にいらしてください。